インド 超絶職人

超絶職人がゴロゴロいるインドのお話


15年ほど前、僕は穴が空いた革靴でニューデリーに降り立った
旅費の工面だけで精一杯だったからだ。

ニューデリーの初めての朝、幹線道路で像やロバが車と一緒の道路で動いてることに驚愕した。

僕は街を彷徨い,小さな小学校2〜3年生ぐらいの
兄弟が僕に声をかけてきた。
ニューデリーは僕の印象では東京の上野みたいな印象だった。
その兄弟は靴を50〜60円で直したいということだった。

雑多な人混みで僕の革靴が穴空いてることを見つけ出して
声をかけてきたことに驚いた。
僕はめんどくさいしそんな子供の職人など初めてだったので
断ってしまった。

それから僕はニューデリーの街を2時間ほど歩いて散策していた。
ドヤ街の一画のような場所でドラム缶の上でインド人にからかわれながら30円ぐらいで食べた日本の立ち食いそば屋みたいなカレーは絶品だった。

するとあの兄弟が後ろにいることに気づいた。
子供の靴職人はずっと僕を追いかけて来ていたのだった。

僕は靴の修理をお願いした。その兄弟の靴職人は喜んで靴をすぐ直してくれた。
勝手に中敷きもつけて最初の値段の3倍になっていた。僕は
笑って気持ちよくお金を払った。


インドの職人は子供の時から働いていた。
その技術は途方もなく想像を超えていた。

僕にとってインドに降り立った最初の朝はカルチャーショックの連続だった。

Eimei
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