ひぐらし
僕たちはキャンプ場にいた
僕たちは夜通し焚き火を囲んで火を観ていた
まだ20代の僕らは未来を焚き火で感じていた
優しい風と闇と焚き火が僕らを囲んでいた
やがて朝もやと共にひぐらしが鳴き始めた
この焚き火もやがて終わりに近づいていた
朝もやと焚き火とひぐらしが僕らを囲んでいた
せつない朝をひぐらしが僕らを囲んでいた
Eimei
(写真はwikiより)